ミステリ作家・天祢涼さんと4年越しのお目通りがかないました

昨夜はミステリ作家の天祢涼さんと、はじめてお目にかかりました。場所は、ぼくがはじめて手にした天祢涼作品である『希望が死んだ夜に』の舞台(の半分)にもなった新百合ヶ丘にある、天祢さんもおすすめの「大衆酒場 だしや」。3階建ての小さくても気の利いたお店が多数入っているショッピングモール・マプレの一角にある、落ち着いたお店です。おでんも刺身も日本酒もおいしかった!
そもそも天祢さんとお知り合いになれたのは、ぼくが『希望が死んだ夜』の感想をTwitter(当時)に書いていたのを見つけていただいたのがきっかけでした。すでに『考えながら書く人のためのScrivener入門』の初版を読んで役立てておられたと聞き、ちょうど『入門』のVer.3対応改訂版を書いていたので、渡りに舟とばかりにユーザーインタビューをお願いしたわけです。
考えながら書く人のためのScrivener入門[ver.3対応 改訂版] 小説・論文、レポート、長文を書きたい人へ
読まれた方はなんとなく察して頂いただろうと思うのですが、このときはメールによるインタビューであり、直接会ってお話しさせて頂いたわけではありません。刊行後にお目にかかれそうな機会はあったのですが、コロナ禍でそれもかなわず、タイミングを逸したままでした。
一度もご挨拶できていないのは申し訳ないと思いつつも不義理していたわけですが、『Scrivener入門』の刊行から4年近く経って、『Affinity Photoによる画像補正・編集入門』を献本するという名目を掲げ、やっとお目通りがかないました。
ジャンルも人気も違うとはいえ、恐れ多くもペンで(キーボードで?)身を立てているもの同士だからでしょうか、初対面なのに忌憚なく、2軒目へ移りつつあわせて4時間ほどもいろいろなお話をさせて頂きました。もちろんScrivenerに、Mac、HHKB、技術書事情、えーなんだかうっかり話してしまったこともあったような? んー、なんでもかんでもネットに載っていると思ってはいけません。
そして本業を忘れ、一介の読者としてはミーハーにもこれをいただきたい!

神奈川県民のわれらが街の本屋さん、ブックポートのカバーに包まれているのは……

『謎解き広報課』にサインを頂きました!
どの本にするか迷いましたが、『謎解き広報課』は、2015年に単行本が刊行され、そこから3年後に文庫化、さらに5年後の今年になって第18回酒飲み書店員大賞を受賞し、続編刊行まで決定したというロングセラーです。ぼくが下手な感想を書くよりも、この事実が面白さを証明しているでしょう。
→「『謎解き広報課』が酒飲み書店員大賞を受賞」(amaneryo.com)
ぼくの本のほとんどは短期間で消えていく宿命にありますが、まれに『Scrivener入門』のように長く引き合いを頂くものもあります。Scrivenerが繋いだ縁ということで、ロングセラー祈願のサインとして家宝にさせて頂きます。
天祢さん、次はブックポートにゃかの島店へお参りします!(私信)